こんにちは。
先月一杯で電力会社を退職し、無職になりました。
当面就職する予定もないので、失業保険の手続きをしにハローワークへ行きました。
失業保険(雇用保険)には「給付制限」という制度があります。
これは「失業保険の待機期間満了後から3ヵ月はお金が支給されない」という制度です。
しかし、特定の理由があるときはその給付制限が免除になります。
自分も残業時間が多いために給付制限を免除してもらえました。
そのとき必要だった書類や、実際の手続きの流れについて紹介します。
目次
給付制限が免除になる退職理由とは?
まずは、「待期期間」と「給付制限」の定義をおさらいします。
・待期期間…ハローワークで失業保険の受給手続きをしてから「7日間」は失業保険の対象にならない
・給付制限…自己都合退職の場合、待期期間が終わってから「3ヵ月間」はお金が支給されない
つまり給付制限がある場合、受給手続きをしてから7日+3ヵ月後からが失業保険の対象です。
失業保険は過去の1ヶ月分がまとめて支払われるので、実際にお金を受け取れるのは約4ヵ月後になります。
この給付制限ですが、会社都合の退職の場合は免除になります。
このとき、受給手続きをしてから待機期間(7日)後が失業保険の対象になります。
つまり、自己都合の退職の場合に比べて3ヵ月早く失業保険を受け取ることができます。
・自己都合退職の場合
給付制限(3ヵ月)+待期期間(7日)後からが失業保険の対象
・会社都合退職の場合
待期期間(7日)後からが失業保険の対象
「会社都合の退職」になる場合は、以下のケースがあります。
・残業時間が多い場合
・はじめ提示された労働条件が事実と大きく異なっていた場合
・倒産や解雇された場合
・上司、同僚などからハラスメントを受けていた場合
・2ヶ月以上給料の支払いがない場合
今回は実際に自分が経験した、残業時間が多い場合について解説します。
給付制限免除になる残業時間は?
会社都合の退職になる残業時間はいくらなのでしょうか。
これは「退職する前の6ヶ月間」の残業時間を基準に決まります。
この期間で、以下のうち1つでも当てはまるものがあればオーケーです。
・3ヶ月以上連続して残業時間が45時間以上を超えた
・残業時間が100時間を超えた月が1つでもあった
・連続した2ヶ月の平均残業時間が80時間を超えた
実際は1つで良いので、当てはまるものがあれば3ヵ月の給付制限は免除されます。
この給付制限免除の申請は、失業保険の受給手続きの際に一緒におこないます。
失業保険(雇用保険)の申請はハローワークで

失業保険の受給手続きはハローワークでおこないます。
退職した会社から離職票をもらったら、すぐに行きましょう。
早く申請をすればその分だけ早く失業保険を受け取ることができます。
失業保険の対象期間は「ハローワークで申請をしてから〇ヵ月後~」となるからです。
失業保険+給付制限免除の申請に必要なもの

失業保険の受給手続きの際に必要な書類は、以下の通りです。
・離職票
・雇用保険被保険者証
・印鑑
・写真2枚(縦3cm×横2.5cm)
・普通預金通帳
・マイナンバー確認証明書
・本人確認証明書(運転免許証など)
これらに加え、給付制限免除を申請するので「残業時間を証明する書類」が必要です。
具体的には「給与明細」あるいは「タイムカードの履歴」などの残業時間が分かるものです。
自分は「残業時間が書かれた給与明細」を6ヶ月分用意しました。
実際に給付制限免除を申請してきた!

先日、実際にハローワークで失業保険と給付制限免除の申請をしてきました。
結論から言うと、給付制限免除にする申請は、とても簡単でした。
失業保険の受給手続きをするとき、ハローワーク窓口の人に

と口頭で伝えました。
すると、

と聞かれたので、前述した「残業時間が明記された給与明細」を提出しました。
会社に確認をとるので、少しその場で待つように伝えられます。
そのまま5分ほどしたところで、

無事に了承してもらうことができました。
退職理由の変更には面倒な手続きがあるのかと心配していましたが、証明書の提出だけで簡単に済ませることができました。
これでめでたく?給付制限なしで失業保険を受給できることができます。
会社都合退職への変更方法は、「残業を証明する書類」を持参した上でハローワーク窓口で会社都合退職にしたい旨を伝えるだけ!
会社都合の退職になったことは、雇用保険受給資格者証で確認できます。
・雇用保険受給資格者証…失業保険の申請から1~3週間後に受け取れる、失業保険をもらう資格があることを証明する書類
残業過多での離職の場合、雇用保険受給資格者証の「離職の理由」の欄に「31」という数字が印字されました。
この31という数字は「正当な理由のある退職(事業主からの働きかけ等)」という内容を指します。
終わりに
ハローワークで残業時間の申請をすることで、給付制限を免除することができました。
とても簡単にできるので、条件に合致する方は必ずやるべきです。