技術系公務員として働いていましたが、退職しました。
この記事では、公務員を辞めた理由を書いていきたいと思います。
技術系公務員の概要については、こちらの記事で紹介しました。
目次
一部の若手が先輩職員の尻拭いをしなければならない
辞めた理由は「先輩職員の尻拭いをする働き方が嫌になった」からです。
私の職場では、以前の民間ではお目にかかれないような「仕事ができない・やらない職員」が多数いました。
特に中堅以上の社員に多かった覚えがあります。
彼らは、仕事をせず、自分の業務であっても平気で投げ出します。
そんな仕事を、誰かが代わりにやらなければなりません。
「真面目で仕事ができる若手」がその尻拭いをすることになります。
私は「尻拭いをさせられる側」として、理不尽な環境に置かれていました。
自分の仕事に加え、他人の担当業務を押し付けられながら、毎日遅くまで残業していました。
そんな中、係長はじめ仕事を放棄した先輩たちは、定時で帰っていきます。
そんなことが、結構な頻度でありました。
「仕事ができない・やらない人が得をし、真面目に頑張る人が損をする」
そんな環境で、だんだんと仕事に嫌気がさしてきました。
そしてある日を境に、急に糸が切れたように仕事に対するモチベーションがなくなってしまいました。
やる気がない状態で仕事をするというのは想像以上に辛く、苦しいものでした。
そういうわけで、技術系公務員を退職することにしました。
ちなみに、残業代は支払われませんでした。
「他の職員が定時で帰っているのに、君にだけ残業代を出すわけにいかない」
そう、言われました(今思い出してもかなり理不尽です)
「頑張る若手が損をする」は公務員の世界では茶飯事?
こういったエピソードは、「公務員ではよくあること」なのかもしれません。
5chにも、以下のような公務員に対する愚痴がチラホラ見られます。
現実は民間じゃやってけないクソの面倒を
真面目なやつか若手が尻拭いさせられてるだけ
事務屋の方が倍率高い分優秀
「真面目で優秀な若手が損をする」という構造は、私の職場だけにとどまらないのかもしれません。
公務員に「仕事をしない・できない職員」が生まれる訳
仮に公務員では「仕事ができない・やらない職員」が多いとすると、それはなぜでしょうか。
色々な理由が考えられますが、主に以下のようなものだと思います。
①仕事を頑張ったところで、評価は変わらない(お給料が上がらない)
②民間でやっていく能力がないから公務員になる人が多い
①についてですが、公務員の給与・出世ほぼ年功序列で決まります。
能力が高い・仕事を頑張っているなどの要素はあまり考慮されません。
「仕事を頑張っても、自分にあまり利益はない」
そんな環境で、意欲的に業務に励むのはなかなか難しいでしょう。
人間は、楽な方へ流されてしまう生き物です。
仕事ができない人間は、できるように頑張るという気になりません。
やる気があって頑張っていた職員も、だんだんと意欲がなくなっていきます。
②については、特に技術系公務員に関してこの傾向があります。
技術系公務員になる理系の方は文系に比べると就職(転職)はさほど難しくありません。
そんな中、公務員になる人は何らかの理由がある人が多いです。
もちろん「地元で働きたいから」という人も中にはいます。
しかし「民間でやっていけないから、楽な公務員を選んだ」といった理由で公務員になる人も一定数いるのです。
(一般的に「公務員=仕事が楽」というイメージがあるためです)
そういった理由で、公務員は「仕事ができない」人が集まりやすい構造になっています。
以上2つの理由で、公務員は「仕事ができない・やらない職員」を多く抱えてしまっていると考えられます。
終わりに ー サービス残業がきついので辞めたい
技術系公務員を辞めた理由について書きました。
「仕事をやらない・できない人間が得をする」という環境で、働く意欲がなくなってしまいました。
やる気がない状態で仕事をするというのは想像以上に辛く、退職することにしました。
人並みに仕事ができる自覚のある方は、民間企業で働くことをおすすめします。