こんにちは。学生時代に都庁と特別区に合格した経験を持ちます。
公務員試験を受験する方向けに役立つ情報を発信していきたいと思っています。
今回は「これから試験勉強を始めようとしているときに、最初にすべきこと」を紹介します。
技術系公務員試験の具体的な勉強方法についてはこちら。
目次
受験する自治体の決定
まずは、どの自治体を受験するのかを決めましょう。
すぐには決めきれない場合、後述する説明会を参考にするのも良いと思います。
特別区を受験する場合は、第3希望までの志望区と志望動機まで明確にしておきましょう。
4月のエントリーの段階で3つの志望区の記入を求められます。
この志望区を参考に、区面接の提示が来ます。
適当に決めてしまうと、のちのち後悔するので注意してください。
受験する区分や専攻の決定
同じ自治体でも一般枠、経験者枠などさまざまな試験の区分があります。
それぞれの特徴を調べたうえで、自分に合った区分で受験してください。
これらは各自治体の採用HPで確認することができます。
ここで注意して欲しいのは、受験資格の有無です。
特に、年齢制限に引っ掛かっていないかは必ず確認してください。
公務員試験では自治体や区分ごとに年齢の制限が基本的に設けられています。
また、技術系公務員志望の場合は、どの専攻で受験するかを決めましょう。
専攻は機械、電気、土木など、さまざまなものがあります。
後述する募集要項などで出題範囲を確認し、自分に最も有利な試験を受けましょう。
説明会のスケジュール確認
説明会に参加することで、入社後に自分がどのような業務をするのかのイメージを持つことができます。
それだけでなく、面接での志望理由につなげたり、試験勉強のモチベーションを高めたりできるメリットがあります。
予定が合うなら必ず参加しましょう。
説明会の日程は各自治体の採用情報のページを参照してください。
都庁、東京都特別区では試験前年の11月から既に説明会が開催されています。
選考試験の日程確認
受験する自治体が決まったら、選考の大まかなスケジュールを確認しましょう。
具体的には「エントリー開始、筆記試験、面接、合格発表」などの日程です。
毎年特定の時期になると、各自治体のサイトにその年の選考日程が公開されます。
必ず確認するようにしてください。
受験する年度の情報がまだ更新されていない場合も、前年度の日程を見るなどして大体のスケジュールを把握しておきましょう。
募集要項で出題範囲を確認
募集要項を見て、細かい出題範囲を把握しましょう。
受験する年度の予定がまだ公開されていない場合は、前年度の要項を参考にしてください。
募集要項は当該自治体の採用HPで公開しています。
参考までに、前年度の東京都庁Ⅰ類Aの専門電気の出題範囲は以下となっています。
数学、電気磁気学、電気回路、電気機器、電子回路、発送配電
計測・制御、情報・通信、電気応用、電気法規、技術情勢
専門電気は基本的に電検三種の参考書で勉強します。
しかし、その中の「照明」や「電気化学」の分野は出題されないので、勉強は不要であることがわかります。
効率よく勉強を進めるためにも、出題範囲の確認は必須です。
過去問を解く
本格的に試験勉強を始める前に、一通り過去問を解きましょう。
出題の傾向や、自分の得意不得意を知ることができるメリットがあります。
過去問をやってから勉強するのとそうでないのとでは、その後の勉強効率が断然違います。
面倒くさがらずにはじめは過去問を解いてみることをオススメします。
過去問も各自治体の採用ホームページで公開しています。
試験本番までの勉強計画を立てる
ここまで述べてきたものは、この勉強計画を立てるためにあります。
ただがむしゃらに勉強しているだけでは、成果を出すのは難しいです。
きちんと勉強計画を立て、ゴールを明確にすることで効率的に学ぶことができます。
「具体的にどの科目を何点とって、合計何点取る」というところまで目標を定めましょう。
そこから逆算して、合格するために何をすればいいのか考えてみてください。
範囲全部は網羅しきれないと思ったら、ときには捨て科目を作ることも必要です。
特に技術系区分は合格ボーダーが低いこともあり、そうした戦略が重要になります。
勉強の順番としては、専門や数的など理解が必要なものを最初にやり、暗記科目を試験直前期に持ってくるのをおすすめします。
きちんと目標を定め、試験当日までの計画を立てたうえで、試験勉強に取り組みましょう。
終わりに
公務員試験の勉強を始めるときに、最初にすべきことをまとめました。
しっかり計画を立て、要領よく勉強を進めることが合格への一番の近道です。
これは公務員試験に限らず、あらゆることに共通します。
試験を受ける方々は頑張ってください。