こんにちは。
今月いっぱいで電力会社を退職予定です。
こちらの記事で配電部門の問題点を指摘しましたが、それ以外にも色々あったなあと。
そんな中でも、今回は「災害発生時の緊急呼び出し」を紹介します!
目次
電力会社は呼び出しがある仕事?休日や夜間にも?
電力会社では、業務時間外に災害が起こると、電話で各社員に出社命令がかかります。
復旧などの災害対応をするために、会社に集められます。
呼び出しが起こる場合には、主に2つのパターンがあります。
・突発的な大規模停電が発生したとき
・台風、豪雨などの自然災害が起きたとき
わたしが所属する配電部門では、こういった緊急の呼び出しが非常に多くあります。
当然ながら、休日や夜間でも構わず連絡が来ます。
停電による土日の呼び出しが毎月二回くらい!
広範囲の停電が起こると、復旧に多くの人員が必要となります。
したがって、このとき若手を中心に出社命令がかかります。
前述したように、時間外に停電が発生した場合、電話で会社に呼び出されます。
呼び出しがあったら、いつであろうと、どこにいようとも、急いで職場に行かなければなりません(これが派手にしんどいです)
そして、停電の復旧が完了するまでの間、職場に拘束されます。
停電の規模にもよりますが、時間にして大体4時間ほど。
その間は、停電の復旧やお客さまからの電話応対、報告書の作成などに追われます。
電話口では、厳しいお言葉を頂戴することも少なくありません。
停電によるこういった呼び出しが、月に二回くらいあります。
深夜や休日でも関係なく、呼び出しの電話が鳴ります。
友人との飲み会の最中などに連絡があり、途中で抜けざるを得なくなったこともありました。
この影響で、一時期毎日のようにしていた晩酌も、やめざるを得ませんでした。
終電が過ぎた夜間に呼び出しがあった場合、車で出社しなければならないからです。
仕事をしていない時間でも、

という状態は、かなりストレスが溜まりました。
特に最悪なのは、平日深夜に呼び出しがあった場合です。
すぐさま起きて出社しなければならないのは、言うまでもありません。
それだけでも大変です。
しかし問題なのは、むしろ復旧が終わった後でした。
翌日のフルタイムの勤務を、通常通りこなさなければなりません。
停電対応後であっても、他の社員に、翌日の仕事を頼んで休むことはできません。
なぜなら、ほとんどの人が停電対応で出社してるため、自分だけ休むことが許されないからです。
呼び出し対応後の、眠気と疲労と闘いながらの仕事は、非常につらいものでした。
台風など自然災害の際は泊まりで残業!

台風や大雨などの災害の際にも、時間外の出社命令がかかります。
多くの場合は、事前に会社での待機を命じられます。
停電が起こった際に、迅速に対処できるようにするためです。
基本的に、台風などの前日から、会社に泊まり込むことになります。
当日は、公共交通機関が止まり、出社できなくなる可能性が高いからです。
ちなみに、寝泊りの環境は最悪です。
営業所には宿泊のためのベッドがありますが、全員分はありません。
ベッドは上司など、先輩社員に優先して振り分けられます。
すなわち若手社員は床に寝袋を敷き、仮眠をとることになります。
床は固いので、背中が痛くなかなか寝つくことができませんでした。
シャワー室もありますが、こちらも人数的な理由で浴びることができません。
寝不足の頭と不潔な身体で、災害対応に臨むことになります。
台風が多い時期は、このような劣悪な環境で、毎週のように会社に宿泊しました。
そんな災害対応は、まさしく「激務」と呼んでも差し支えないでしょう。
しかし、最も問題なのは、その後です。
災害対応や報告書作成により、本来やるはずだった業務ができなくなります。
その分の仕事は、誰もやってくれません。
やり残した仕事は後日、残業ラッシュで埋め合わせることになります。
電力会社は普段から残業が多く、大変な状態です。
災害が多い月の残業時間は、驚くべき数字になりました。
終わりに
災害時の呼び出し対応について書きました。
緊急で招集がかかることは、業務の特性上仕方がないことではあります。
しかし、そう割り切れないくらい、自分にとってはかなりストレスを感じるものでした。