突然ですが……
二年半務めた電力会社、辞めちゃいました!!
今はもう、すがすがしい気持ちで胸がいっぱいです。
そんな自分が退職をした体験談を記事にしました。
同じように退職を考えている方々の参考になれば幸いです!
目次
仕事を辞めたい理由は?残業と人間関係でした
「入社前に思っていたイメージと差があった」
これに尽きます。
自分がこの会社に入社した動機は、まったり高給を期待してでした。
電力会社をはじめとしたインフラ企業は、
「地域独占で仕事は楽、お給料は良い」
入社前はそういったイメージを抱いていました。
しかし、現実は労働基準法ガン無視のブラック職場でした。
電力会社の労働環境の酷さは、こちらの記事で紹介しています。
働き始めてすぐから「長くはこの会社にいないだろう」と漠然と考えていました。
上司に退職を切り出す!言い方やタイミングは?
実際に辞める決心がついたのは、入社から二年半が経ってからです。
色々と悩んだ結果「やっぱりこの会社を退職する!」と決めました。
自分の決意を揺るがせないため、そして職場のことを考えたときに、辞意を伝えるなら早い方が良いと判断しました。
なので、退職をしたい旨をすぐに報告することにしました。
まず一番に伝えるべきは直属の上司。
その上司は、いつも朝一番に出社してくる方でした。
退職の話をするときは、他の人には絶対に聞かれたくない。
そう思ったので「朝早く出社し、誰もいないときに上司と話をしよう!」
という計画を立てていました。
決行の日。
予定通り朝早く出勤し、職場で上司と二人きりになることに成功しました。
声をかけるタイミングを見計らいます。
しかし、なかなか勇気が湧いてきませんでした。
「(やっぱり言いづらい…)」
それと同時に、
「せっかく入社したのに、辞めたらもったいなくない?」
「転職したところで、もっと酷い会社かもしれないよ?」
途端にそんな考えが頭に浮かんできて、退職への決意を鈍らせてきます。
結局、朝には辞める意思を伝えることができませんでした。
そして一日、悶々とした気持ちで仕事をしました。
しかし、ようやく雑念を振り払い、退職を伝える気になりました。
「やはりこの会社はおかしい!辞めたほうがいい!」
そう思えた頃には、夕方の終業間近になっていました。
業務時間内なので、まだ社内にはたくさん人が残っていました。
「(他の人にはなるべく聞かれたくない…)」
そう思ったので、上司が喫煙所に行くときに声をかけることに決めました。
上司が席を立ったタイミングで、こっそり後ろから付いていきます。
そして、

さりげなく声をかけることに成功しました。
そして「大事な話がある」と言い、誰もいない会議室へと上司を連れていきました。
このとき、緊張のあまり心臓は飛び出し、全身の血液が沸騰するような気持ちでした。
無人の会議室へ行き、開口一番、

変な前置きをせず、ストレートに伝えました。
このときの「ようやく言えた」という達成感、
上司のものすごく驚いた顔、
もう後戻りはできないという自分の気持ち、
今でも鮮明に思い出すことができます。
この光景は一生忘れることはないと思います。
勇気を出し退職理由を伝える!言いづらいし緊張した

退職を切り出したのち、長い長い沈黙がありました。
その沈黙を破ったのは上司でした。

そう、言われました。
退職への罪悪感を感じ、胸が痛かったのを覚えています。
職場に苦手な人が多い中で、この上司のことは結構好きでした。
その後に、会社を辞めたい理由を尋ねられました。
これに関しては、取り繕ったところで意味がないと思い、正直に伝えました。
退職に関しては、意思が固いことを伝えたところ、きちんと了承してくれました。
インターネット上で、他の人の退職のエピソードを見ていると、
「辞めたいのに辞めさせてもらえない……」
そういった体験談が散見されます。
自分もある程度はそういった状況であったり、急に退職を切り出したことで怒られたりすることを覚悟していました。
けれども、どうやらそれは杞憂だったようです。
引き止めに会って退職できない?そうでもなかったよ

翌日、上司(係長)の勧めで課長にも退職の旨を伝えることになりました。
別室で上司と課長、わたしの三人で話をすることに。
「あれ、もしかして引き止められるのでは……?」
と不安な気持ちが一瞬、頭をよぎりました。
しかし、その心配も杞憂でした。
「残念だが仕方ない。これから大変だとは思うが頑張れよ!」
そう、言っていただけました。ほっと胸を撫で下ろしました。
その後は三人で退職までの手続きや、有給の消化について確認をしました。
有給は「39日」も溜まっていました。
翌月(11月)の半ばから消化し始めて、今年一杯で退職という形にしてくれるそうです。
冬のボーナスも満額もらえると聞き一安心。
辞める前の素直な気持ち!後悔は全くない

退職することが決まってスッキリしているかと言われれば、あまりそうではないです。
この先の転職活動や、職場の同僚への報告を考えると、むしろ憂鬱な気持ちが強いです。
自分は転職先を決める前に退職を決断してしまったのです。
(そもそも、仕事が忙しすぎて転職活動をする時間がありませんでした……)
電力会社の二年半では他社で生かせるスキルが身に着いていないこともあり、
「本当にどうにかなるのか?」
そういった不安な気持ちは、正直言うとあります。
しかし「退職を決断したことに対して後悔は全くない」これだけは確かです。
なぜなら、今決断しなくとも遅かれ早かれ辞めていたと思うからです。
それならば、早いうちに退職したほうが絶対に良いです。
退職日までの過ごし方!いじめや気まずさは最初だけ

自分が会社を辞めるという話は、翌日には職場全体に広がっていました。
「退職おめでとう!羨ましいぜ~」
同じように苦しんでいる若い同僚は好意的に受け止めてくれました。
「やっぱり大卒は貧弱だな~次でもどうせやっていけないぞ(笑)」
職場の中年以上の人たちには、心ない言葉を投げられました。
けれども気にしたら負け。どうせ退職したら二度と会わない人たちです。
「裏切者」みたいな言葉を直接浴びせられたときはちょっぴり悲しかったですが。
仕事の引継ぎが面倒だと思っていましたが、大したことはありませんでした。
マニュアルがきちんとしている会社だったので、改めて伝えることはほとんど存在しませんでした。
引継ぎよりは、むしろ退職のための書類の記入や、組合脱退の手続きが大変でした。
そして、ようやく迎えた最終出勤日。
朝礼で全体へ向けて、退職のスピーチをしました。
正直、気持ちが高ぶりすぎていたので、何をしゃべったのか全く覚えていません。
その後にあいさつ回りをしたのですが、それも全然記憶にありません(笑)
そんな感じで、わたしの電力会社での二年半は幕を下ろしました。
思ったよりあっけなかったな、が素直な感想です。
最終日の勤務を終えて、外に出たときに感じたことがあります。
「空が青い……」
自分の気持ちに相槌を打つように、そこにはただひたすらに青い空が広がっていました。
終わりに
取り合えず、帰りの電車で職場の人のLINEを全員ブロックしました。
涙が出るくらい本当に気持ちよかったです。いや実際に泣いていたかもしれません。
これだけでも退職をする価値は十分ありました(笑)
最後に、ブラック企業に苦しんでいるのに、勇気を出せない人たちへエールを送ります。
退職後の空は青いぞ!!がんばれ!!