ニュースなどメディアでは、大学生の就職活動について、
「何十社も受けなければ内定をもらえない!とても大変!」
みたいに報道するけれど、自分の周りはそうではなかったなあと思い。
どうやら、それは出身大学や学部によるところが大きそう。
自分は国立大学の電気電子工学科という学科を卒業しています。
電気や機械などいわゆる「機電系」と呼ばれる学科は就活がイージーなことで有名です。
当時を思い返してみると、自分もその恩恵をモロに受けていました。
今回は、そんな電気電子工学科の就活の現実について、経験談をもとに紹介します。
※裏金や接待などの話に興味がある方はずーっとスクロールお願いします!
目次
機電系の就職活動は自由応募より推薦応募がメイン!
機電系の就活を語るときに、切っても切れない関係にあるのが「推薦応募」です。
就活には大きく分けて以下の二通りの方法があります。
・自分で企業を探す自由応募
・各大学の推薦状を利用した推薦応募
ある程度のレベルの大学なら、機電系の学生はほとんどが推薦応募中心での就活をします。
(この推薦システムは文系には基本的にありません!)
推薦を利用する一番のメリットですが、
「内定をもらえる可能性がかなり高い」
これに尽きます。
自分の周りでは、推薦応募だと大体8~9割くらいの確率で内定までこぎつけていました。
この推薦システムにより、理系の学生は何十社も受けずとも簡単に内々定をとります。
逆にデメリットですが、
・推薦応募は、同時に1社しか使用することができない
・推薦を利用して内々定をもらった場合、辞退することができない
こういったことが挙げられます。
ただしこれは、本当に行きたい企業に推薦を使うならば大したデメリットになりません。
電気学科の推薦は大企業の名前がズラリ!
所属する大学に、その企業から推薦が来ていなければ、推薦応募をすることはできません。
推薦がある企業の種類は、大学や学科によってさまざまです。
自分の所属していた大学の電気電子工学科では、有名企業がズラリと並んでいました。
たとえば自動車大手のト〇タ、〇産をはじめ、メーカーなら〇立、ソ〇ー、○菱など…。
挙げたらキリがありません。それくらい多くの企業、業界から推薦が来ていました。
その総数は、大企業だけに絞っても、学科の人数の数倍は来ていました。
そういうわけで、本人が望めばほぼ確実に大企業の内々定を手にすることができます。
(前述したように、推薦を使用すれば8~9割方面接は通過します)
電気電子の就活だけに限っていえば、まさに「超売り手市場」です。
推薦をもらうのに、特別な条件は必要ありません。
所属大学の就職担当に、ある企業の選考に推薦応募を利用したい旨を伝え、
「その企業から大学に来ている推薦の数≧学内の希望者の数」
であれば問題なく推薦状を取得することができるでしょう。
自分も推薦を利用して電力会社に入社しました!
そのときの体験談は、こちらの記事になります。
推薦をもらうのに学部生や大学院生は関係なし!
よく聞くのが、
「大学院を卒業したほうが就活に有利なんじゃ?」
という意見ですが、推薦に関していえばそれほど違いはありません。
学部卒でも問題なく推薦はとれますし、現にそれで大手企業に難なく合格しています。
(自分の同期でも、学部でト〇タや日〇に入社してます)
超売り手市場の機電系!企業もあの手この手で勧誘!
前項で電気電子工学科の就活は「超売り手市場」と紹介しました。
そういう背景があるので、企業も学生の確保に必死です。
自分の大学では、さながらバブル期のような?勧誘がおこなわれていました。
その一部をピックアップして記事にします。
説明会や面接の交通費は全額支給!
「説明会や面接の交通費は会社持ち」
これ、学科に関係なく当たり前だと思っていました。
でも実はそうではないんですね。最近知って驚きました。
たとえば文系だと「就活の際の交通費は自分で支払う」というのが普通のようです。
対して自分の場合、交通費はどの会社も基本的に全額支給でした。
企業説明会をはじめ、面接などにかかる移動費全般を全て会社が払ってくれます。
会社によっては、領収書不要のところも珍しくありません。
その場合、通常の移動方法でかかるであろう金額を、会社が見積もって支給してくれます。
あまり大きな声では言えないのですが…
ここで格安航空会社や、新幹線の前割を利用することで差額分を儲けることができます。
もっと大胆にお金を稼ぐ方法もあります。
同日の別時間に、近くの別々の会社の面接を入れます。
…あとは言われなくとも分かりますね?
「バイトより就活をする方が儲かる」
そんなことを言っている人も周りにいました。
ほぼ毎日開かれる全額奢りの飲み会!
就活解禁の時期になると、学内の電気電子工学科生向けの企業説明会が開催されます。
その中で、大体の企業が、
「夜に食事会を開催するから来てね~」
そんな感じで、説明会後の食事会の勧誘をします。
この食事会、もちろん代金は全額会社持ちです。
学生にはタダで美味しいご飯やお酒が振舞われます。
自分の学科では、一ヵ月近く説明会の期間がありました。
その間、毎日別の会社の食事会に参加してご馳走を食べていました(笑)
新卒で入社した電力会社でも説明会後に食事会がありました。
生まれて初めて回らないお寿司を食べ、感動したのを覚えています。
そんな食事代をポンと出せてしまうくらい、電力会社のお給料はすごいです!
お小遣いをくれる会社もあった!
これ、自分の体験談なのですが…
面接後にもらった交通費が、通常考えられる金額の5倍も入っていました。
さすがにおかしいなと思い、その企業の人事にその旨を報告に行きました。
すると、人事の人から、
「これはそういうことだから、ウチの会社に入ってね」
そういうことを告げられました。
そうです。言葉を濁していますがれっきとした賄賂です。
ちなみにそれが、わたしが新卒で入社した電力会社です。
就職が決まらない人は1人もいない!
電気電子工学科の中で、就職が決まらない人はまずもっていません。
万が一推薦を利用して落ちてしまっても、大丈夫。
別の会社の推薦がまだ余っているので、そちらに乗り換えればいいのです。
よっぽどの問題がない限り、複数受ければ決まらない人はいません。
終わりに
電気電子学科の就職活動の実態についてて書きました。
取り敢えず大企業に入りたい!という人にはとてもオススメの学科です。